AGRICONNECT Co.,Ltd.

VISION私たちの目指すところ

林業とは

自然循環の礎は、森の活用・維持・保全

地域を担う重要な産業である林業の可能性は無限大です


林業と農業

2019年(令和元年)の「林業産出額」は 4,976億円 でした。

同年の「農業総産出額」は 8.9兆円

内訳は「畜産3.2兆、野菜2.2兆、米1.7兆、果実8,000億、その他9,000億」となっています。

林業産出額は、果実の6割ほどの規模であることがわかります。

カテゴリ産出額割合
林業全体4,976億100%
 ∟ 木材生産 ∟ 2,700億 ∟ 54%
 ∟ 薪炭生産 ∟ 58億 ∟ 1%
 ∟ 栽培きのこ類生産 ∟ 2,170億 ∟ 44%
 ∟ 林野副産物採取 ∟ 48億 ∟ 1%

農林水産省「令和元年 林業産出額」 https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/ringyo/r1/index.html(2021/03/19)をもとに作成

林業産出額には「栽培きのこ類生産」という項目があり、全体の44%を占めます。

きのこは、農業と林業の両方で生産されている特殊な作物です。

人工栽培には2種類あります。

1つ目は、古くから行われている「原木栽培」です。

原木に穴をあけて菌の株(種菌)を打ち込み、一年間、林間地などの自然環境下において育てる方法です。

この栽培方法で育てられたきのこは「林業」に含まれます

もう1つは、細かい木屑(オガコ等)を使用した「菌床栽培」です。

木屑に米ぬかなどの栄養源を加えて固めたところに種菌を移して、3ヶ月ほど空調設備などを備えた施設内で育てる方法です。

こちらは「農業」の野菜に含まれます


林業と環境

日本の森林

日本の国土面積(3,779万ha)のうち、

現在 約7割森林面積(2,505万ha)が占めています。

人工林面積は1,020万haで、森林面積全体の約4割です。

林野庁「森林面積に占めるスギ・ヒノキ人工林の割合」 https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html(2021/01/23)


森林伐採=悪?

1940年代にかけて、戦争の拡大に伴い軍需物資等として大量伐採が行われました。

終戦後も、都市再建のために大量伐採が続き、日本の森林は大きく荒廃しました。

現在でも「森林伐採=悪いこと」というイメージが定着しているのはそのためです。


しかし、復興と共に地道な植林が続けられ、

現在日本は、世界的に見ても豊富な森林資源を持つ国へと回復しています。

人工林は半分以上が50年生以上に突入し、木材として本格的に活用できる時期に入っています。

むしろ、蓄えた資源に十分に使い切れていないことが現在の課題となっています。


森林整備の必要性

深く広く発達した根と太い幹を持った立派な木を、

より早く大きく成長させるためには、森林整備が不可欠です。

温暖湿潤気候である日本においては、

シダやササなど丈の短い草花(草本植物)が地面を覆いつくし、

木の成長が妨げられてしまう場合が多くあります。

林野庁 「 平成25年度 森林・林業白書」 https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/25hakusyo/190411_6.html(2019)


木が成長するにつれ、周囲の木々の根や葉が成長を阻害することもあります。

また、樹皮や枝を食べるシカなどの鳥獣害によって食害を受けると、木が枯れてしまいます。

森林の多面的機能」が将来にわたって持続的に発揮されるようにするためには、

こうしたトラブルを回避する働きかけが必要不可欠です。

森林の持つ多面的な機能主体割合
物質生産人中心木材、食糧、工芸原料/材料
文化人中心景観、伝統文化(宗教・祭礼)
保険・レクレーション人中心療養、保養、行楽、スポーツ
土砂災害防止/土壌保全人中心表面浸食/表層崩壊/雪崩 防止
水源人中心~生態系中心洪水緩和、水資源貯留/調節、水質浄化
生物多様性生態系中心遺伝子/生物種 保全
快適環境形成地球環境中心気候/温暖化 緩和、大気浄化
地球環境保全地球環境中心代替エネルギー

林野庁「森林の有する多面的機能」 https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/tamenteki/con_1.html(2021/01/23)をもとに作成


森林整備」とは、単に森林の成長量を超えた伐採等から森林を守るだけではなく

人の手で積極的に森林を造成し、育成することも含まれるのです。



コメント

SDGsに関連し 持続可能な材料として、

木材を始めとした森林資源利用の取組の裾野が広がりつつあります。

自然素材の木材や紙は、化石燃料で作られるプラスチック等の代替材料として注目が集まり、

素材としての開発も進んでいます。


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