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Home  >  人を知る  >  メンバーインタビュー メディア事業部 マネージャー 町田康

スタートは自分の考えと、目の前の生産者への想い

— 特殊な経歴だと聞きましたが、大学時代はなにをしていたのですか?

町田:大学は地球惑星科学科に所属していました。農業に関わることは一切やっていないんですよ。大学は退学し、ここで働き続けます。

— なぜ当社に興味を持ったのですか?

町田:当時、学部のこと以外に教育に興味があって、家庭教師や塾講師を4〜5社やっていました。人にものを教える、勉強を教えることが好きだったのですが、勉強を教えるだけじゃ物足りなくなりまして。その生徒の人生を考えながら教えていると、純粋に自分に人生経験が足りないなと。じゃあ、自分が成長できる環境ってどこだろうと探していた時に、色々な業界、職種、経営の考え方などを知ることができる「コンサルティング」という世界を知りました。

その中で、自分自身が深く熱意を持ってやれるかを考えた時に、すごく熱い会社があるなとたまたま目に付いたのがアグリコネクト(株)でした。

— 町田さんは農業に対して、特別な思いがあったのですか?

町田:ソムリエの会員になっているほどワインが好きで、当社を知った時がちょうど日本産ワインにすごく興味を持っていた時だったんです。昔の日本産ワインはどれも酸っぱくて美味しいイメージがなかったんですけど、そのころから美味しいものが増えていて。実際に生産現場に行ってみると、生産者さんが頑張っていることを知って、なぜ美味しくなったのかよく理解できました。

けれど、日本料理屋でも海外産ワインを置いてるところが多かったんです。レベルの上がってきている日本産ワインを使ってもらえないのはもったいない、日本産ワインの情報がもっと伝わったら使ってもらえるんじゃないか、と考えていました。

農業界どうこうという広い視点はではなく、ただ目の前のワイン生産者さんに何かできないかと。そこから、農業界で働いてみたいなと思い始めました。

— まずはアルバイトとして入社したのですよね。

町田:はい。一次面接が社長だったんですけど、そこで社長の話を聞いて、改めてすごく熱い想いをもった社長、会社だなと感じて入社を決めました。

— 社長が一次面接をするのが普通なのですか?

町田:そうなんです。うちは他の会社とは逆で、最初は役員による面接、二次三次と上がるにつれて入社後に近い距離で働く社員たちによる面接になります。最後は一緒に仕事をする人と食事に行く、という選考方法をとっています。
極端な話、スキルベースで人を選ばないんです。その人がなにをしたいか、なにを目標にしているか、というところで一緒に働けるかを考えます。そこを最初にジャッジするのが役員。だから目指している方向がみんな同じになり、チームワークの強い会社になっているのかもしれません。

2年目で300PVのメディア「AGRI PICK」ができるまで

— 入社の際にメディア事業に携わることを志願していたのですか?

町田:いや、まったくないです。

入社前に会社の情報を調べていたところ、僕と同い年で、東大に入学して2ヶ月で休学し、当社に入った人がメディア事業をやっているのを見つけたんです。新規事業の立ち上げなど能動的にやっているその「人」も、そういう人を応援して事業を任せてる「会社」も面白いなと。そこで「入社した時に誰と働きたい?」と聞かれたので、「その人につきたいです」と言って一緒に働かせてもらったことが、メディアに関わるきっかけでした。

あとは僕が新規事業を立ち上げたいと考えていることを、役員や社員たちが知っていてくれて。副社長がたまたまメディア事業の成功事例を見つけてきて、じゃあこれを僕とやろうと言ってくれたんです。今に至るのは、会社に必要なことだけでなく僕がなにをしたいかも周りの人たちが考えてくれた結果かなと思います。

— 現在、メディア事業部で町田さんはどういう業務を担当していますか?

町田:初めは1人だったのでどんなことでもやっていました。今は事業統括をやっています。とはいえ、足りなければ執筆、編集、採用、営業となんでもやります(笑)

— 2018年、新たに「たべごと」というメディアもできましたね。

町田:10月にオープンしましたが、事業構想自体は2017年4月ごろからありました。

たべごとは食や食卓にまつわるものを紹介するメディアです。なぜAGRI PICKと別に新たなメディアを立ち上げたかというと、当社で行なっている地域活性の現場を見た時に、地方自治体や農業者がブランディングをしていいものを作っても、なかなか発信できず地域外に出回っていないことに気づいたからです。

あとはAGRI PICKで関わっていたサツマイモ農家さんが、新しく某大手通販サイトに紅はるかの出荷をすることになったんですね。その時にAGRI PICKでなにかできないかと、サツマイモの種類や栄養、紅はるかの記事を書いたんです。そこに僕たちが応援しているその農家さんの通販の紹介を載せたら、1年目で通販サイトのサツマイモ部門で売り上げNo.1になって。もちろん農家さんの力が一番大きいですが。

こういった経験があり、僕たちのメディアを通じて地域や農家のブランディング支援ができないかなと考えたんです。ただ、AGRI PICKだと農業に偏ってしまうので、広い入り口をもてる「食」という入り口でユーザーを確保して、地域のことや、農産物のブランディングを発信できたらと。

さらに発信するだけでなく、食について検索した時にたべごとが一番上に出てくることで、紹介したものが買われるようになり、地域にお金が流れる仕組みをメディアで作ろうと始まりました。

メディアを通じて目指す、数字の先の世界は?

— 事業は順調に前進しているのですね。

町田:そうですね、でも正直やりたいことに対してはまだまだなにもできていない状況です。

AGRI PICKの目標は農業界の裾野を広げるために新規就農者を増やしていくこと、その人たちが安定して稼げるようにすること。メディアだけではできないのだけど、でもその一端を担える存在になれたらと考えています。そのためにまず農業を多くの人に知ってもらわなくてはいけない。そこでいうと現在100万人以上が見てくれて、やっと下地ができたかな。

これからAGRI PICKを通じた新規就農者が現れるのか?現れたところで定着するのか?といった調査もしたいですし、プロの農業者向けに生産性を伸ばすための情報を発信することなども今後やりたいです。他の農業メディアの力も借りながら、もっと情報の取得の効率化をしていけたら。それに関してはまだまだできていないですね。
たべごとも、地域に経済効果を生むメディアとして、地域の人たちが実感できるほどの影響力を持ちたいです。あとは実際に人と人を繋ぎたく、中間目標として5年以内にアンテナショップを作りたいという構想もあります。たべごとというブランドを確立させ、「たべごとだから買う」という考えを確立できればもっとやれることが増えていくのではないかなと考えています。

— 最後に、チームのマネージャーとしてどういう人をメンバーに受け入れたいですか?

町田:これからやりたいことがいっぱいあるので、事業を「一緒に」作っていける人が欲しいですね。ある意味なにもない更地なので、これからを一緒に描き、泥臭くやっていける人がいいかなと思います。
新規事業として始まりましたが、去年からは「メディア事業部」になりました。メディアとしてできることをしっかり作っていきたいですが、メディアでなにがしたいというだけではなく、農業のためになにかしたいということを考えられる方がいいかもしれません。

プロフィール:大学在学中、「志をつなぐ」という理念に共感しアルバイトとしてアグリコネクト(株)に参与。2017年4月より農業・ガーデニングメディア「AGRI PICK」の事業開発担当を務め、現在月間100万人以上が利用するメディアに成長。2018年9月には地域の食や食にまつわる逸品を紹介し、地域活性につなげるメディア「たべごと」を立ち上げる。メディア事業部のマネージャーとして食と農のメディアを盛り上げつつ、さらなる地方活性や農業者支援の新規事業の開拓に努める。