AGRICONNECT Co.,Ltd.

VISION私たちの目指すところ

フードアセンブリとは

地域、農家とのコミュニケーションが取れる場所

農家ならではの空気や季節を感じながら、収穫の恵みを体感できます

Gasholder「What exactly is a Food Assembly?」 https://www.gasholder.london/2017/04/12/exactly-food-assembly/(2017/04/12)



ファーマーズマーケットとフードアセンブリ

「フードアセンブリ/The Food Assembly」は、

2011年(平成23年)フランス発のシェアリングエコノミー型のファーマーズマーケットです。

運営しているのは、同名の『The Food Assembly』という会社です。


アセンブリ / Assembly とは?

Assemblyには、特定の目的を持った集会や会議という意味があります。

小学校などの朝礼や議会などを指す場合にも、Assemblyが用いられます。

『The Food Assembly』は、「地域単位のシェアリングエコノミー型ファーマーズマーケット」を考案し、

その新たな市場を「アセンブリ/Assembly」、スキームを「フードアセンブリ/The Food Assembly」と名付けました。

従業員わずか110名ほどの同社は、ヨーロッパで 1,200 以上の「Assembly」を運営しています。


シェアリングエコノミー / Sharing Economy とは?

インターネットを介して個人と個人・企業等の間でモノ・場所・技能などを売買・貸し借りする等の経済モデルです。

共有経済とも呼ばれます。

モノ、スペース、スキル、時間などあらゆる資産を共有するシェア」の考えや消費スタイルは、日々広がりを見せています。

ファーマーズマーケットや直売所との違いは?

決済のタイミング」が異なります。

ファーマーズマーケットは「対面決済」ですが、フードアセンブリは「事前決済です。

手数料には大きな差はありません。

ファーマーズマーケットは場所によって異なりますが、概ね「15~20%」、フードアセンブリは一律「20%」です。

The Food Assembly「The Food Assembly」https://laruchequiditoui.fr/(2022/02/01)


オンラインの産直との違いは?

「エリア」と「受け取り場所」が異なります。

各種産直サービスは、全国どこからでも注文ができ、自宅などで受け取ることができます。

フードアセンブリは、住んでいる地域の半径150マイル(約240km)に限られ、特定の場所で農家から直接受け取ります。


フードアセンブリの目的

生産者と産地直送の新鮮な食品を求める消費者のための持続可能なシステムを作る” というビジョンのもとに生まれました。

高級スーパーや厳選素材を集めたセレクトショップよりも、人から人へ気持ちが込められた取り引きが交わされています。


フードアセンブリを開くには?

フードアセンブリの手順は非常にユニークです。


事前準備

フードアセンブリは「集会/Assembly」の立ち上げから始まります。

立ち上げに必要な集会メンバーは「地域の消費者50人」です。

生産者は含めず、消費者だけで50人を超えなければなりません。

集会メンバーが集まったら、その中からコミュニティを管理する「代表者/The Assembly Host」を選出します。

代表者の最初の仕事は集会の開催場所を定めることです。

学校や市役所、美術館といった公共施設や、飲食店など、活用できそうなスペースを見つけて利用の交渉を行います。

開催場所が決まったら集会に参加してもらう「生産者」を探します。

開催場所から半径150マイル(約240km)で事業を営む生産者に参加の交渉を行います。

交渉に応じる農家が見つかったら、いよいよ本格始動に移ります。


本格始動

集会に参加する生産者は、週ごとに「生産物の内容」「価格」「集会/Assembly単位での最低発注数」を定め、代表者に共有します。

代表者は、その情報をオンラインショップの中で集会メンバーに共有し、集会メンバーはその中から購入したい商品を選びます。

発注の締め日までに「最低発注数」を満たすことができて初めて、生産者との取引が成立します。


お金の流れ

生産者との取引が成立した時点でオンライン決済が実行され、15日以内に生産者に送金されます。

生産者は「代表者」と「プラットフォームの運営会社」それぞれ対して、

売上の10%を手数料として支払うため、購入額の80%が送金されることになります。

売上が10,000円だった場合は、双方に1,000円ずつ支払うことになります。

  • 売上           10,000円
  • 販売手数料        10,000×20%=2,000円
  •  ∟ 代表者への手数料   10,000円×10%=1,000円
  •  ∟ 運営会社への手数料  10,000円×10%=1,000円


物の流れ

集会の当日、「生産者」と集会メンバーである「消費者」の双方が開催場所に赴きます

生産者は自らの手で、商品を消費者に受け渡します。



コメント

『The Food Assembly』は「スーパーなどの既存の食料品流通システムへの対抗」を次の挑戦に据えています。

既に、フランス・ベルギー・スイス・ドイツ・スペイン・イタリア・オランダ・イギリスの8か国で、1,200以上のAsesmblyが開催されています。

 

システムを担当するのは、アメリカのソフトウェア企業 『ASANAです。

創業者のダスティン・モスコヴィッツは、マーク・ザッカーバーグの大学生時代のルームメイトで、Facebookの共同創業者としても知られています。

 

同社は、2020年(令和2年)にIPOを果たし 時価総額は5,000億を超えます。(2022/02時点)

HPには『The Food Assembly』の開発についての記事も掲載されています。

ASANA「The Food Assembly is building a fair food system with Asana」https://asana.com/case-study/food-assembly(2022/02/01時点)


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