AGRICONNECT Co.,Ltd.

VISION私たちの目指すところ

自動ピッキング・パッキングセンターとは

人の手を介さない、効率的でクリーンな農産物集出荷システムです

DHL「Picking smart innovations in robotics and automation」https://www.dhl.com/global-en/delivered/digitalization/iot-logistics.html(2020/10/29)

オートメーション化のメリット

「オートメーション化」というと、作業効率の向上や人件費の削減というイメージが強いのではないでしょうか。

食品を扱う農業においては、オートメーション化による「衛生管理」も重要な役割の一つとしてとらえることができます。

人の手を介す機会が少なければ少ないほど、虫や細菌などの微生物、異物の混入確率が減り、出荷前の洗浄・殺菌の処理の工程が省略できます。

調理の際も洗わずそのまま使用することができ、出荷先の工場や家庭における利便性が高い食品になります。

また、環境に対しては2つのメリットがあります。

1つは洗浄汚水などによる環境負荷の軽減、もう1つは賞味期限延長によるフードロスの軽減です。

腐敗や変敗を引き起こす微生物を抑えることで、食品の日持ちを長くすることができます。

植物工場内で生産された作物であれば、人の手を一切介さずに出荷まで行うことも可能です。

FSR:Fukushima Innovation「A-Plus : Farm & Factory TAMURA」https://www.youtube.com/watch?v=0HMEfXlqkAk(2021/10/05)


集出荷のメリット

自動ピッキング・パッキングセンターが、これからの時代の物流のハブ(拠点)となるためには、従来の役割に新たなビジネス・サービスをプラスしていく必要があります。

従来、物流は「コスト」でした。

しかし、国内外の大手物流企業は、既にコストから価値を生み出す取り組み=物流改革を始めています。


世界の物流センター

世界の物流企業を牽引する、「ドイツポストDHLグループは、売上高7兆円を超える巨大企業です。

DHLの物流サービスには250ものオプションがあり、顧客のあらゆるロジスティクス・ニーズに応える体制が構築されています。

物流は「生産地から消費地へ運ぶまで物を運ぶ流れ」といった特定の活動を指しますが、ロジスティクスは物流を含む包括的な概念です。

原材料の調達や製造、物流全般に必要な道具やスキーム、経営体制の管理、コストの管理など、より広範な工程における最適化・適正化の動きを指します。

集めて仕分けて出荷するだけではなく、集めたものを一括で修理・洗浄・加工・保管するなどといった、”運ぶ”以外のビジネスと組み合わせた「付加価値」を提供することで、成長を続けているのです。


日本の物流センター

宅配便市場シェアで国内トップ*の「ヤマトホールディングス」は、売上高約1.7兆円*の企業です。

ヤマトホールディングス「決算概要 2021年3月期」https://www.yamato-hd.co.jp/investors/financials/result.html(2022/02/20時点)

ヤマトホールディングス「宅配便市場の動向」https://www.yamato-hd.co.jp/investors/kojin/yamato/(2022/02/20時点)

2010年、大田区羽田に日本最大級の物流センター(ターミナル)の建設を開始し、2013年に竣工しました。

センターは、ギリシャ神話の時間の神「クロノス」と「ゲート」=門/出入り口 の2語を組み合わせた造語から『羽田クロノゲート』と名付けられています。

各地で連携施設が続々と竣工、日本各地から羽田クロノゲート宛てに、夕方までに集められた農水産物は、深夜に沖縄国際物流ハブを中継し、翌日夕方までに香港などに輸送されています。

  2013 神奈川県愛甲郡愛川町「厚木ゲートウェイ」

  2015 沖縄県那覇市「沖縄国際物流ハブ」

  2016 愛知県豊田市「中部ゲートウェイ」

  2017 大阪府茨木市「関西ゲートウェイ」


羽田クロノゲートも、DHLと同じく「付加価値」を提供しています。

内部構造も公開されていて、建物の1~2階だけが「仕分けエリア」、3~7階はすべて「付加価値機能エリア」となっています。

ヤマトグループの各社が入居し、それぞれの価値を提供しています。

 販促品のオンデマンド印刷

   ヤマトシステム開発株式会社

 手術用高額医療機器の洗浄・メンテナンス

   ヤマト運輸株式会社(旧:ヤマトロジスティクス株式会社)

 生活家電の修理

  ヤマト運輸株式会社(旧:ヤマトマルチメンテナンスソリューションズ→ヤマトロジスティクス)

修理業務はメーカーに代わり、荷受け・開梱・受付登録・診断・修理・修理完了情報登録・梱包・出荷までのすべてを代行します。

そのほかにも、コールセンター業務・リコール・自主回収の対応なども代行しています。

羽田クロノゲート「「バリューネットワーキング」構想」https://www.yamato-hd.co.jp/hnd-chronogate/#modal_08(2022/02/20時点)



コメント

羽田クロノゲートは、社会科見学・視察先としても人気の施設です。

現在は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、見学予約*をすることができませんが、

社会科見学メディア「しゃかいか!」*さんを始め、クロノゲートの様子をレポートしているメディアは数多くあり、

最先端のオートメーション施設を垣間見ることができます。

羽田クロノゲート「見学コースの臨時休館および見学予約停止のお知らせ」https://www.yamato-hd.co.jp/facilities/haneda-chronogate/(2022/01/14)

しゃかいか!「当たり前の「宅急便」を支える、当たり前でない仕組み。羽田クロノゲート」https://www.shakaika.jp/blog/25339/hnd-chronogate_haneda/(2018/06/26)


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