新しい農業モデルの構築で農業界の希望になる

クライアント情報

アイ･エス･フーズ徳島株式会社（徳島県阿波市）
代表取締役 酒井 貴弘 様

淡路島の本社から規模拡大のために分社化し、2017年に徳島県阿波市で新会社を設立。2021年に新社屋も完成。
最新の栽培技術やシステムを追求し、安全で高品質な青ねぎの年間安定供給に取り組んでいる。「日本の農業界を照らす太陽になる」をスローガンに、新しい農業モデルの構築に向けて展開中。

コンサルティング領域

• 販路の開拓、商談のコーディネート
• 新事業展開に伴う情報収集、事業計画構築、行政への申請
• 経営戦略の策定支援
• 財務状況の評価と改善アドバイス

プレイヤーから経営者のステップへ
農業こそ経営スキルが重要

祖母と母が淡路島で営んでいた農業はキツく儲からない印象を持っていて、農業はやりたくないと思っていました。しかし、農業に参入することになった父のビジネスモデルに可能性を感じ、私も就農しました。順調な一方で、淡路島での農地や雇用の拡大が難しくなってきた頃、阿波市が農業に恵まれた地域でありながら耕作放棄地が年々増えて困っていると聞き、自分の力でどこまでできるか挑んでみたいとの思いで分社化し、阿波市でのスタートを切りました。軽トラとトラクター１台と情熱だけで乗り込んだものの、外から来た若輩者には土地を貸してくれないという最初の壁にぶつかりました。農機具メーカーさんのご協力でやっと最初の土地を貸してもらえるまでに半年もかかりました。立ち上げから３年で売上を１億にするという目標を設定し、それに向けて突っ走っる日々。当時は丼勘定の経営ながら、それでも目標を達成することはできましたが、このままではこれ以上成長できない、プレイヤーから経営のステップへ進まなければと。しかし経営のノウハウもなければ知識もない。突然プレイヤーを降りたことで現場も混乱し、社内の人間関係にも問題がではじめ、ちゃんと経営を学びたいとの思いから、コンサルティングを受けることを検討しました。次世代農業サミットで元々お付き合いのあったアグリコネクト株式会社（以下アグリコネクト）の、評判や実績を周りの経営者からの聞き、農業経営に特化していたためコンサルティングを依頼することにしました。

強みを活かした組織づくりへ

経験も浅く、経営の基礎知識がなかったので、アグリコネクトさんには財務関係のチェック、戦略の構築、補助金の申請、最新の農業情報の収集など幅広い分野で支援してもらいました。人材マネジメントの面でも、一緒にスキルマップを作り、組織づくりをサポートしてもらいました。人とのコミュニケーションは得意なのですが、経営者としての社内コミュニケーションがうまく行かず、悩んだ時期がありました。経営者として、何を考え、何を目指しているのかを「ミッション、ビジョン、バリュー」で明確にし、人事評価制度も整え、強い組織づくりに取り組みました。社員からも、自分がどう成長すれば良いかわからないとの声もあり、アグリコネクトさんと一緒に自社に適したスキルマップを作ったことで、社員のモチベーションも上がりました。また、弊社では、全社員の強みと弱みを診断・分析し、みんなでそれを理解した上での組織づくりをしています。戦略づくりに長けた人、分析が得意な人、それぞれの得意な分野や能力を最大限に活かせるポジションで活躍してもらうことで、効率性もモチベーションも大幅にアップしています。
会社を成長させるには、社員や地域の人、みんなの協力が必要です。他県から来た私たちを受け入れてもらうためにも、地域の方々とのコミュニケーションを大切にし、社内でも月に一度の1on1ミーティングの時間を大事にしています

一緒に農業界を盛り上げていく

日本の農業技術について、海外に比べて１歩も２歩も遅れていると感じている私は、海外の農業ビジネスを知りたい、自分で経験してみたいという強い思いを持っています。海外の最新技術を使ってキウイを栽培するという新規事業の話が持ち上がった時、それを決断するためのさまざまな情報をアグリコネクトさんが提供してくれました。ネギしか育てたことのない私たちには、全く未知の分野。技術的な情報や事例、販路やマーケット、実績に基づく収支データなどのあらゆるデータを提供してくれました。新規事業において実績に基づいた信頼できるデータがなければ踏み出せない。自分たちでは絶対に収集することができない専門性の高い情報の中から、私たちに合う情報だけをピックアップしてスピーディーに提供してくれるのは、農業に特化したアグリコネクトさんだからこそできることだと思います。農業経営には、自分たちだけでは解決できない専門性を必要とする課題や問題が多々あります。専門的な知識が豊富なアグリコネクトさんは、自分たちでは解決できない困った時に助けてくれるありがたい存在です。
現在、徳島の企業とコラボして、エネルギー+農業の２軸で収益を上げる生産モデルを構築しています。農家のさまざまな負担も減り、社会貢献へと発展させることができるこの生産モデルを、なんとしても成功させたいと頑張っています。そして、それが地域農業や耕作放棄地の問題の解決にもつながれば嬉しいと思っています。大きな目標としては、４０歳までに農業法人で上場することを掲げています。農業で上場することは、社会的にも意義があることです。そのためのアグリコネクトさんのサポートにも期待し、一緒に農業界を盛り上げていきたいと思っています。

アイ･エス･フーズ徳島株式会社
https://isfoods.jp/

徳島県阿波市土成町成当1320-1
代表取締役 酒井 貴弘