AGRICONNECT Co.,Ltd.

従業員が誇れる法人に成長したい。

2023年09月13日農家・農業法人向け事例

クライアント情報

株式会社Y.Kカンパニー
代表取締役 本田和也様

佐賀県唐津市で水菜、ほうれん草、小松菜など葉物野菜を中心に栽培する。祖父の代は水田と柑橘類の露地栽培、父の代は柑橘類の露地栽培とハウス栽培を行ってきたため、Y.Kカンパニー起業当時は柑橘類栽培でスタートしたが、経営効率のいい野菜にシフトした。
会社設立は2011年1月。社名は「野菜を食べて健康になってもらいたい」という意味を込めている。現在、従業員はパートを含めて20名。作付面積は露地・ハウスともに250a。

アグリコネクトさんとの付き合いは農業経営塾から

農業を始めて起業したころは、父と祖父がやっていたという理由で、柑橘類を栽培していました。でも外的環境から経営がうまく回らなくなっていき、徐々に水菜・小松菜・ほうれん草などの葉物野菜の栽培に切り替えていきました。
だんだん経営も上を向いて、作付面積も拡大してきましたが、もっと効率よく売上を上げたい気持ちがあり、佐賀県の農業経営塾に参加しました。5年ほど前だったと思います。
それがアグリコネクトさんとの出会いでもありました。
売上を伸ばしたい、事業を拡大したい、という意志はずっともっていたのですが、そのための障壁となる課題が何であるのかを意識したことがありませんでした。
農業経営塾に参加し、売上を伸ばすための問題点を洗い出して1つずつ潰していかなければいけないんだ、ということを学びました。併せて、従業員一人ひとりがどこを目指しているのかも明確にしなければならないのだと気づかされました。

地元唐津を盛り上げる農業集団も主宰。

2020年に「一般社団法人唐津アグリ旬」を立ち上げ、農家の集団で「唐津アグリ旬収穫祭」などのイベントを行っています。過疎地域の観光農業テーマパークのようなところを訪れたのをきっかけに、唐津でも同じようなことをできないかと考えたんです。
地元農業を盛り上げることも目的の1つではあるのですが、唐津の外から観光客を呼び寄せることや、若い世代が地元に定着し活躍していってほしいということも視野に入れています。

アグリコネクトさんにコンサルを依頼することに決めたのは、農業経営塾に参加したこともありますが、それ以上に唐津アグリ旬に参加している株式会社シトラスプラスの上野さんの影響が大きかったです。シトラスプラスさんがアグリコネクトさんにコンサルを依頼して、効果が絶大だったと聞き、それならと思い当社もコンサルの依頼を決めたました。

コンサルは経営と社員教育の2本立てで。

10年後に売上を10億にすることを目標としていますが、10億にするには5億の壁を越えないといけない。それ以前に、今のやり方では3億にも到達できない。そこで、やはりコンサルをお願いすることにしたんです。
売上を伸ばすために、何に投資すべきなのか、従業員にはどういう物の考え方をしてもらえばいいのか、という2方向でコンサルをお願いすることになりました。

最初のテーマは、目標を実現するためには何が課題なのかを考えることでした。まずは3億円を突破するにはどうすればいいのか、5カ年計画を立てて進めています。
自分で課題を洗い出して、それに対しての改善案を次回のコンサルのときに提示いただくというフローで行っています。
それからお金の動きですね。やりたいことに対してまず試算し、しっかり利益がとれることがわかったら、いつから始めようか、という具合に細かくフォローいただいています。

コンサルをお願いして約1年半ですが、明らかに経営状態はよくなりました。農業経営塾に行き始めたころは、収穫量が今の約7割程度。それに対して、売上は今の5割程度でしたから、現状がただ売上が伸びているだけでなく、効率よく収入を得ているということですね。最初の目標である3億はもう目の前まで来ています。

新しい作物を育てようというときに、経営の面からみて効率がいい面積というのがあることも学びました。面積を広げればその分売上が伸びるという単純な話ではないんですよね。同じ作物でも50a作るのか、100a作るのかで、利益率が違ってくる。今後ハウスなどに設備投資していくうえで、とても参考になりました。 コンサルでは、ほかに小売りや営業支援もしていただいています。

同じ作物でも50a作るのか、100a作るのかで、利益率が違ってくる。今後ハウスなどに設備投資していくうえで、とても参考になりました。
コンサルでは、ほかに小売りや営業支援もしていただいています。

見違えるほどの従業員の変化。

コンサルをお願いする前は、現場のことから経営のことまで全てを自分で把握していました。水やりの状態まで自分で確認していたんです。
そうなると、ただ忙しいというだけでなく、いわゆる社長業がおろそかになってしまいます。そこで、社員3名に対しても別途コンサルをしていただくことにしました。
会社や組織というのはイコール人という意識はかねてから持っていました。ですから人が成長しないと組織の成長は望めない。でも、自分には従業員教育がうまくできていなかったと思っています。

従業員に自主的に動いてもらうための意識改革を起こしてもらうにはどうしたらいいのか?という課題のもとに、5年後の組織図をつくるというアイデアをいただいたんです。従業員一人ひとりが、その組織図のどこのポジションを目指したいかを定め、そこに向かって何をしていけばいいのかを考えるようになりました。
コンサルを受け始めてから、従業員たちが自主的に週1回の経営改善会議を開催するようになりました。自分も必要に応じて参加することはありますが、基本的には任せています。
以前は、社長の自分が目標とその達成度なども管理していたんですが、今では従業員自ら業務内容を管理し、PDCAを回してくれています。
おかげで、ノータッチで任せられる部分も大きく増えて、自分はもっと新しいことに目を向けることができるようになっています。

アグリコネクトさんは社外取締役のような存在。

この先、パートを含む従業員みんなが自慢できるような会社にしていきたいと思っています。全員が十分に収入を得て、ライフワークバランスがとれた働き方をできて、農業法人でもここまでできるんだ、という姿を見せたい。そのために10億円という目標を達成したいと考えています。もちろんそれ以上でもいいのですが。
それを達成できたら、農業を目指したい人も増えてくれるんじゃないかというところまで期待しています。

もはや離れることが考えられないくらいアグリコネクトさんは大切な存在です。社外取締役のような感じで、ずっとサポートしていただけたらと思っています。
コンサルにはそれなりの費用がかかるので、自分も最初はためらう気持ちがありました。でも、実際にコンサルを受けたら、自分一人では気づかなかったであろうことをたくさん気づかせてもらいました。
成長していきたいと思っている農業法人の方には、ぜひともコンサルを受けることをおすすめしたいです。アグリコネクトさんのコンサルを受けると、企業の成長スピードがぐんと上がります。