AGRICONNECT Co.,Ltd.

機能性農産物の生産及び販路開拓調査業務委託

2021年02月08日官公庁・自治体向け事例

クライアント情報

磐田市様


プロジェクト背景

磐田市では、中小企業の競争力の強化、企業誘致の推進と創業・企業支援、元気な農林産業の育成、産業を担う人材の育成・就労の支援を目指し、市内で農業を起点とした新たな地域基幹産業づくりの重要性は高まっていた。しかし、一方で農家の高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加など、課題も山積していた。そこで、市内で生産され始めている機能性農産物を市内外の有力な実需者や研究機関と連携しながら、磐田市のブランド農産物として確立することを目指すべくプロジェクトを開始した。


実施フロー

  1. ブランディング対象農作物の品目選定
  2. 実需者からのニーズ調査、研究機関と連携した機能性評価
  3. 機能性農産物に対する消費者調査・ブランディング事例調査
  4. マーケティング戦略策定
  5. 機能性農産物の認知拡大・購買定着に向けたトライアル販売プランの策定
  6. トライアルの実施

概要

機能性の再現性が高い作物を選定し、研究機関と訴求すべき栄養成分を抽出。域内実需の課題であった「農産物の価値を小売現場で消費者に啓蒙する」食育の要素を含めた店頭販売トライアルを実施した。またその際に、域内にて農産物摂取によって健康で幸せな生活の実現を目指す野菜ソムリエと協業も図った。
このとき、消費者調査で明らかになった「機能性を損なわずに摂取できる調理方法が不明のため機能性農産物は購買しにくい」という示唆を活かし、調理方法・摂取方法まで含めた店頭訴求を行った。
トライアルにおける認知拡大用備品(パネル・ポップ)のデザイン・発注、販売員向けマニュアルの作成、店頭販売イベント統括、まで一気通貫で対応。


成果

農産物の機能性でブランディングしていくためには、その価値が産地内で理解されていることが必要である。そのため、生産者・小売業者・野菜ソムリエなどが協業して農産物の価値創造・ブランディングに取り組み消費者にその価値を伝えていく事が重要であり、その取り組みを総合的にコーディネートし各プレイヤーの相乗的な共創活動を実現した。

農産物の機能性を訴求するためには、可視化が必要である。本事業では「栄養素充足率」という指標で可視化を行い、消費者にわかりやすく機能性や効能を訴求することができた。
本事業開始前は市内における機能性農産物の認知はほぼ皆無であったが、本事業の1カ月半のトライアルにおいて、販売数3,340点、認知客数のべおよそ7,000人という実績を達成。

トライアル後も、域内協力実需3~5店舗における常設販売区画を獲得、今後の普及拡大の足掛かりができた。さらに、協力実需から評価され、他県店舗での販売区画獲得に至り、事業実施後4年が経った現在(2020年末時点)でも取扱継続となっている。


クライアントからの声

磐田市の産業を活性化する「知識の源」

磐田市 産業部産業政策課 芥川 豊秋様

アグリコネクトさんは、全国的に農業のコンサルティングに携わっていたり、国の事業などにも関わっていたりされていることから、知見やネットワークが幅広く、そこが一番の信頼となって事業の支援をお願いしました。その中でアグリコネクトさんの考え方やアイディア出しの切り口には、いつも「なるほど」という新しい発見がありました。コンサルティングとして調査内容や成果をまとめるだけでなく、これからの農業に必要な提案をしてきてくれるところにとても価値を感じました。磐田市にある「株式会社スマートアグリカルチャー磐田」が始めた植物工場も、アグリコネクトさんのお力を借りて実現したものです。気候変動が大きい中で安心して野菜をつくれるだけでなく、農家の高齢化の課題に対して企業が参入し、磐田市に新しい雇用を生み出しています。ほかの自治体からも農業を産業化した好事例として見学や相談に来ていただくこともあります。
磐田市にとってアグリコネクトさんの存在を一言でいうと「知識の源」です。私たちだけではなかなか全国の情報は集めきれません。東京に行った際には必ずアグリコネクトさんのところに訪問して、情報交換をするのが恒例になっており、良いものがあったらすぐ取り入れています。磐田市では、陸上養殖など新しい取り組みを始めています。これからもアグリコネクトさんのアイディアには大いに期待しています。