AGRICONNECT Co.,Ltd.

向上心あふれる仲間と、切磋琢磨できる研究会

2022年08月30日農家・農業法人向け事例

クライアント情報

株式会社ベジアーツ(長野県北佐久郡)
代表取締役社長 山本­ 裕之 様

長野県北佐久郡で主にレタスの栽培・販売を行う。前身企業は、祖父が昭和40年ごろに設立した北佐久園芸生産組合。父が平成元年に北佐久園芸株式会社として事業登記をし、その後株式会社ベジアーツに社名を変え、現在に至る。
もともとは花卉の出荷組合だったが、取り扱う品目が野菜に変わり、栽培も行うようになった。
現在の作付面積は32ha、従業員は非常勤を含めると24名。 アグリコネクト株式会社(以下アグリコネクト)が主宰するAC経営研究会(以下AC研)の会員。

AC経営研究会
https://agri-connect.co.jp/business/agriculture/#study

アグリコネクト創業前から10年の付き合い。

2012年に長野県で信州農業MBA研修というものが開催され、そこに講師としていらしたのが現在のアグリコネクト代表、熊本さんでした。そのとき、熊本さんは創業準備中でしたので、アグリコネクトさんとは設立前からのお付き合いということになります。
信州農業MBA研修で得られるものが大きかったので、アグリコネクトさんが創業したと聞いて3年くらい経営発展の支援をしていただきました。
また、アグリコネクトさんが農業リーダーズクラブという若手農業者の勉強会を主宰していたので、そこにも参加いたしました。このリーダーズクラブが、現在のAC研の前身です。
リーダーズクラブは3年くらい継続していました。AC研のような会員制ではなく、企画ごとにメンバーを募っての開催でしたので、多いときは20人くらいの参加者がいたと記憶しています。

AC研初期メンバーとして。

AC研には、スタートした2019年1月から参加しています。スタートした頃は定期的に東京に集まり、顔を合わせての勉強会を行っていましたが、現在は新型コロナウイルスの影響でオンラインを活用した形式になっています。
オンラインだと農繁期・農閑期にかかわらず参加できるようになり、ハードルが下がりました。対面での講義だと栽培作物や地域によって参加が難しい時期がありますから。例えば、果樹栽培をしている農家は11月12月が忙しい。お米農家さんは田植えや稲刈りの時期に東京までは行く時間がとれない。僕らは5月から10月、特に7、8月は参加が難しかったんです。同じ品目でも地域によって繁忙期がずれています。でも、どこで何を育てていてもオンラインなら日本中のメンバーが定期的に集まれるのはすごいことですね。
農家視察も、スマホで中継してもらって行いました。オンラインでできるんだ、というのはうれしい発見でした。

コンセプトは、農業の発展に貢献すること。

以前は、中小企業同友会、農業士協会などの団体での勉強会にも参加していましたが、今は単発での研修会や講習会に参加する程度で、AC研に絞って勉強を続けています。
AC研がほかの勉強会と異なるのは農業経営に特化しているところですね。農業の発展に貢献するというコンセプトがはっきりしていて、ほかとは一線を画しています。
AC研に参加するにはそれなりの費用がかかるんですが、それがいいんじゃないかと思っています。参加費用というフィルターがあるため、意欲の高い人が集まる。
車に例えると、当初予算が200万、できればもっと安く……と思っていても、そこにベンツが出てきたら200万円でも安いという気になりますよね。
AC研の費用はそれと同じです。金額だけ聞くと高いんじゃないかという印象をもつかもしれませんが、参加してみるとこの内容に対してこの会費でいいの?と感じます。
毎月「AC研レポート」というのが届くのですが、内容が濃くてためになる。これだけでも会費分の価値があります。ですから、講義などはお得なおまけのようなものです。
農業従事者の中には、農業の情報は無料だと考えている人も少なくない。その原因には歴史的背景があります。戦後、食糧増産というのが農業界にとって大いなる使命となっていました。たくさん食料を生産するために、課題をみんなで共有し、解決していくという思想があったんです。その時代はそれが正しかったのですが、産業化している現在も当時と同じように情報に対価を払うという意識がないままなのは問題です。
その点、AC研はきちんと有料で勉強会を提供しているところがとてもよいです。

刺激のあるさまざまな講座やディスカッション。

受講した中でいちばん緊張感があったのは、松下政経塾(編集注:パナソニックの創業者である松下幸之助氏が設立した塾のこと)の元塾頭の古山さんの講演でした。「あなたはなんのために経営しているの?」と問いかけられ、ドキッとしました。経営者としての力量を試されている気がして背筋が伸びる思いでした。刺激を受けて、思わず講義のあとにパナソニックの洗濯機を買ってしまったくらいです。
また、エムスクエア・ラボの加藤さんという女性経営者の講義では、話の内容以上に話し方に影響を受けました。常に要点を3つに絞って話すんです。この話し方は、従業員との会話で真似しています。
あと、視察で行った静岡の鈴生(すずなり)さんの鈴木社長のお話を聞いたときに気づきがありました。というのも、以前にも鈴木さんのお話をうかがったことがあったのですが、時間を経てまた聞いたときに自分の受け止め方が変わっていたんです。自分のステージが上がったことによって、同じ人の話でも印象が変わるんですね。かつては自分とはタイプが違うというのが正直な感想だったのですが、AC研での視察のときは鈴木さんに尊敬の念を抱くようになっていました。
それから、コーチングの講義を受けたときは、リーダーとして社員をコーチングでどのように伸ばしていけばいいのか、向き合えばいいのか、ということも学びました。

AC研のメンバーは全員向上心にあふれていて、お互いに切磋琢磨しています。全員、自分たちの決算書を提出し、オープンで財務分析をしているのですが、人の決算書を見ることで刺激になるし、自分の会社はどこを伸ばしていけばいいのかということもわかります。
お互いに「いい決算書」を見せたいという励みにもなるんじゃないでしょうか。

振り返ると確実に経営が上向いている。

アグリコネクトさんと出会い、AC研に参加したことで明らかに経営状態はよくなりました。半年、1年のスパンで目に見えて何かがよくなるということはありません。でも数年前とは全然違う。何よりも、AC研に参加して、自分の経営者としての意識が高くなりました。
あとは、心理的な話になるのですが、かつての自分は物事を良い・悪いの二極化でとらえていました。でも、いろいろな経営者のお話を聞いているうちに、良し悪しを解釈しているのは自分だと気づくことができたんです。
事実は事実としてあって、その一面だけで判断するのではなく、どんな影響があったのか、何を自分は学び取れるのか、ということを考えるようになりました。

今後ももっとたくさんのことを学びたいので、AC研は続けていきたいと思っています。もはやAC研はアグリコネクトさんだけのものではなくて、メンバー全員のものでもあります。
もし、AC研を運営していくうえで困ったことがあったら、メンバーと一緒に問題点をつぶしていければと思っています。
それから、コロナ前に企画していて中止になった海外視察もぜひ実施したいですね。
AC研には、経営状態をよくしていきたい人、今の経営に不安がある人にはぜひ参加いただきたい。特に、20代、30代の若い経営者におすすめしたいですね。

株式会社ベジアーツ
http://vegearts.co.jp/

長野県北佐久郡御代田町馬瀬口94-4
代表取締役社長 山本 裕之

AC経営研究会
https://agri-connect.co.jp/business/agriculture/#study